バニラ



「バニラ」


今日は珍しい写真を(私にとってね)!

「バニラ」の熟した実です。


勿論、温室からです。

一昨年から是非にも撮りたいと注目していて、
ようやく花の写真を昨年ゲット!
その後、何やら職員さんがハシゴに登って
作業をされていたのは見ていました。
どうやら受粉作業だったみたいです。

温室の中なので、蜂も蝶もいません。
人工授粉が必要なわけです。
花びらが見ての通りラッパ状なので苦労されたようです。
何でも最後は爪楊枝を使って成功させたとか。

それでも、最終的には1本だけだったみたい。
薬用植物園でも初収穫のようで、赤いテープが目立っています。

ヴァニラの香りは、この実をさらにさらに
加工して初めて出来るそうです。

それでは、花と実の写真をお楽しみください。




『参考』(ネット検索から)

適切な天然の授粉者がいないので、
バニラが栽培されているほとんどの地域ではやむなく人工授粉となります。

最も効果的な人口授粉法は1841年に発明され、今もなお使われています。
楊枝くらいの小さな竹で、小嘴体をわきに押し、
雄しべと雌しべを触れさせることによって花粉が伝わるようにするものです。
受粉は早朝(6時ころ)、花が咲いた直後に行います。





画像1

2009.01.14「東京都薬用植物園」
まだ青い実。

画像2

2009.02.06「東京都薬用植物園」
塾した実。



画像3

2010.02.10「東京都薬用植物園」
花。

画像4

2010.02.10「東京都薬用植物園」
花。



画像5

2010.02.10「東京都薬用植物園」

画像6

2009.01.14「東京都薬用植物園」
全体。高さ4Mくらい。





【ネット検索から】

『 ラン科:バニラ属。
学名:「 Vanilla planifolia 」。
バニラはランの仲間では珍しいつる性の植物です。
蔓(茎)は樹木やそのほかのものに
からんで成長していきます。
長いときは60mを超えるものもあります。
種子は香料の原料となるが、
収穫した豆(種子鞘)には香りはない。
ここから発酵・乾燥を繰り返す
「キュアリング」を行う事によって
初めて独特の甘い香りがするようになります。
鞘の中には非常に微細な(長さ数ミリ)黒色の
種子が無数に含まれています。

バニラは実はメキシコ原産のランの一種です。
縁の近い(同じバニラ属に属する)種類は、
世界中の熱帯に約20種類が知られています。
茎には長さ20cm程度の肉厚な葉を
互い違いにつけ、その根元から出る短い茎に
花を20〜30個まとめてつけます。
大きさは6cmくらいで、白〜淡い黄色、
黄緑色と派手さはありませんが、
カトレヤのようなきれいな花を咲かせます。
しかし、花の寿命は一般のランに比べるとずっと短く、
普通は1日しかもちません。

原産地では「ハリナシバチ(ミツバチ科)」が花粉を運び、
受粉した花は半年以上かかって、
長さ30cmほどにもなるインゲン豆のような果実になります。
完全に熟した果実の中には長さ数ミリの
堅くて黒い種子がたくさん入っています。
ランの種子は粉のように細かいのが一般的ですので、
バニラの種子はランの中では破格に大きなものです。

このようにランの中では変わったことづくしのバニラは、
観賞用以外の商業栽培がなされる唯一のランとして、
マダガスカルを中心に世界中の
熱帯地域で栽培されています。』




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