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『 モクセイ科 :レンギョウ属。 |
学名「 Forsythia suspensa 」。
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中国原産の落葉性低木広葉樹で雌雄異株。
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別名、「レンギョウウツギ(連翹空木)」。
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古名は、「いたちはぜ」、「いたちぐさ」。
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中国名は「黄寿丹」。
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中国原産種のシナレンギョウの学名は、
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「 Forsythia viridissima 」。
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シナレンギョウの変種といわれる
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朝鮮半島原産種のチョウセンレンギョウの学名は、
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「 Forsythia ovata
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( Forsythia viridissima var. koreana )」。
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朝鮮半島ではチョウセンレンギョウ(韓国名:ケナリ)は
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カラムラサキツツジ(韓国名:チンダルレ)と共に、
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春の訪れを告げる花として親しまれている。
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早春に黄色い四弁化を咲かせる落葉低木です。 |
レンギョウには幾つか種類があり、 |
「シナレンギョウ(支那連翹)」は、
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花と葉が同時に開きます。 |
淡黄色で花弁が細長く、
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葉の上部の縁には鋸歯があり、葉は対生して付きます。 |
「チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹)」は |
濃黄色をした短い花弁を咲かせ、葉縁全体に鋸歯があり、
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花後に葉が出ることから見分けられます。
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上記3種はよく似ているが、幹を縦に切ると、
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レンギョウは芽の出る部分以外が中空、
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シナレンギョウは芽の出る部分を含み
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細かい梯子状の髄があり、
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チョウセンレンギョウは芽の出る部分以外に
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細かい梯子状の髄がある。
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また、レンギョウ、チョウセンレンギョウの枝は
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弓なりに長く伸び下垂するが、
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シナレンギョウは枝が直立し
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上向きに張って伸びる傾向がある。
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日本への渡来は古く、『出雲風土記』や
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『延喜式』にもレンギョウの名前が見られる。
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(薬用として平安時代初期に渡来したといわれているが、
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実際に渡来した時期は定かではなく、
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江戸時代前期に栽培の記録があることから
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江戸時代だという説もある。)
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漢方医学では「連翹」と呼ばれ、
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解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤、
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腫瘍・皮膚病などの鎮痛薬に用いる。
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成分にトリテルペン、モノテルペングリコシド、
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リグナンを含み、強い抗菌作用がある。
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「ショウドシマレンギョウ」
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学名「 Forsythia togashii 」。
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日本でただひとつの野生レンギョウと言われていた
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ヤマトレンギョウ(岡山県新見市の石灰岩地帯に自生)の
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変種として小豆島の集塊岩帯のみ(寒霞渓四望頂より
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三笠山に至る尾根付近)に自生する落葉低木で、
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いわば、隔離進化した植物です。
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ヤマトレンギョウと異なり葉緑に
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ぎざぎざがほとんどないのがこの種の特徴。
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日本原産種は、他のレンギョウ類に比べて
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開花時期が4月〜5月頃と遅い。
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ヤマトレンギョウは葉に先立って花を咲かせ、
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ショウドシマレンギョウは葉の展開と同時期に
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独特の緑色を帯びた黄色い花を咲かせる。
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