レンギョウ(連翹)



「レンギョウ(連翹)」


春の花って、黄色が多いですね。


「レンギョウ」、「チョウセンレンギョウ」、「シナレンギョウ」の3種です。


「ショウドシマレンギョウ」の画像を追加しました。

ショウドシマレンギョウは雌雄異株ではなく異型花柱性だそうです。



属は違いますが、同じような白い花を咲かせる 「ウチワノキ」 もあります。

名前が似ているクマツヅラ科の 「 タイワンレンギョウ」はこちらから。




『参考』

「異型花柱性」

同種内において、花によって雄しべや雌しべの長さが異なることを

異花柱性 (異形花柱性、異形ずい性 heterostyly) とよび、

そのような花を異形花柱花 (異形ずい花 heterostylous flower) とよぶ。


例えばサクラソウ (サクラソウ科) やナス (ナス科) は

二形花柱性 (二異花柱性 distyly) を示し、

雌しべが長く雄しべが短い長花柱花 (ピン型 pin type) と

雌しべが短く雄しべが長い短花柱花 (スラム型 thrum type) がある。

またミソハギ (ミソハギ科) やアサザ (ミツガシワ科) では

雌しべの長さに長・中・短がある三形花柱性 (三異形花柱性 tristyly) を示す。


植物の自殖を防ぐメカニズムとして、

自家不和合性と並び、異型花柱性が知られている。

種内で雌しべ・雄しべの長さに長短のタイプがあり、

同じ花の中での自家受粉を防ぐ形態的なシステムのことである。





画像1

2013.03.29「東京都薬用植物園」
「レンギョウ」

画像2

2013.03.29「東京都薬用植物園」
「レンギョウ」






画像1

2009.03.20「東京都薬用植物園」
「シナレンギョウ(支那連翹)」

画像2

2009.03.20「東京都薬用植物園」
「シナレンギョウ(支那連翹)」






画像3

2009.03.20「東京都薬用植物園」
「チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹)」

画像4

2009.03.20「東京都薬用植物園」
「チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹)」






画像3

2014.04.12「東京都薬用植物園」
「ショウドシマレンギョウ」

画像4

2014.04.12「東京都薬用植物園」
「ショウドシマレンギョウ」



画像3

2014.04.15「東京都薬用植物園」
「ショウドシマレンギョウ」

画像4

2014.04.15「東京都薬用植物園」
「ショウドシマレンギョウ」





【ネット検索から】

『 モクセイ科 :レンギョウ属。
学名「 Forsythia suspensa 」。
中国原産の落葉性低木広葉樹で雌雄異株。
別名、「レンギョウウツギ(連翹空木)」。
古名は、「いたちはぜ」、「いたちぐさ」。
中国名は「黄寿丹」。
中国原産種のシナレンギョウの学名は、
「 Forsythia viridissima 」。
シナレンギョウの変種といわれる
朝鮮半島原産種のチョウセンレンギョウの学名は、
「 Forsythia ovata
( Forsythia viridissima var. koreana )」。

朝鮮半島ではチョウセンレンギョウ(韓国名:ケナリ)は
カラムラサキツツジ(韓国名:チンダルレ)と共に、
春の訪れを告げる花として親しまれている。

早春に黄色い四弁化を咲かせる落葉低木です。
レンギョウには幾つか種類があり、
「シナレンギョウ(支那連翹)」は、
花と葉が同時に開きます。
淡黄色で花弁が細長く、
葉の上部の縁には鋸歯があり、葉は対生して付きます。
「チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹)」は
濃黄色をした短い花弁を咲かせ、葉縁全体に鋸歯があり、
花後に葉が出ることから見分けられます。

上記3種はよく似ているが、幹を縦に切ると、
レンギョウは芽の出る部分以外が中空、
シナレンギョウは芽の出る部分を含み
細かい梯子状の髄があり、
チョウセンレンギョウは芽の出る部分以外に
細かい梯子状の髄がある。
また、レンギョウ、チョウセンレンギョウの枝は
弓なりに長く伸び下垂するが、
シナレンギョウは枝が直立し
上向きに張って伸びる傾向がある。

日本への渡来は古く、『出雲風土記』や
『延喜式』にもレンギョウの名前が見られる。
(薬用として平安時代初期に渡来したといわれているが、
実際に渡来した時期は定かではなく、
江戸時代前期に栽培の記録があることから
江戸時代だという説もある。)

漢方医学では「連翹」と呼ばれ、
解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤、
腫瘍・皮膚病などの鎮痛薬に用いる。
成分にトリテルペン、モノテルペングリコシド、
リグナンを含み、強い抗菌作用がある。


「ショウドシマレンギョウ」
学名「 Forsythia togashii 」。
日本でただひとつの野生レンギョウと言われていた
ヤマトレンギョウ(岡山県新見市の石灰岩地帯に自生)の
変種として小豆島の集塊岩帯のみ(寒霞渓四望頂より
三笠山に至る尾根付近)に自生する落葉低木で、
いわば、隔離進化した植物です。
ヤマトレンギョウと異なり葉緑に
ぎざぎざがほとんどないのがこの種の特徴。

日本原産種は、他のレンギョウ類に比べて
開花時期が4月〜5月頃と遅い。
ヤマトレンギョウは葉に先立って花を咲かせ、
ショウドシマレンギョウは葉の展開と同時期に
独特の緑色を帯びた黄色い花を咲かせる。 』




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