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『 バラ科 :サクラ属 。 |
学名:「 Prunnus persica 」。
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桃の木には、食用の「実モモ」と
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花を楽しむ園芸用の品種の「ハナモモ」の
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2種類があります。 |
「ハナモモ」にも実はなりますが、
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小さくて食べられません。 |
「実モモ」の花はその名の通り
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桃色(ピンク色)で桜や梅に似ていますが、 |
「ハナモモ」の花はより大きくて八重桜に似たものが多く、 |
色は、桃色の他に白・赤などがあります。 |
元は同じ種ですが、多々の変遷を経て
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「ハナモモ」は植栽されてきました。 |
江戸時代には2百種ほどもあったそうです。 |
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漢方において、種子の内核は桃核(とうかく)
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あるいは桃仁(とうにん)と呼ばれ、 |
血行を改善する薬として婦人病などに用いられる。 |
また、つぼみは白桃花(はくとうか)と呼ばれ、
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利尿薬、便秘薬に使われる。 |
樹皮の煎汁は染料として用いられる。 |
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「歴史・伝説」など |
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日本では弥生時代(あるいはそれ以前)に伝わった。 |
平安時代〜鎌倉時代には水菓子と呼ばれ
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珍重されていたが、甘くはなかったらしい。 |
“もも”の語源には諸説あり、
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「真実(まみ)」より転じたとする説、 |
実の色から「燃実(もえみ)」より転じたとする説、 |
多くの実をつけることから
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「百(もも)」とする説などがある。 |
日本においては中国と同様、
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古くから桃には邪気を祓う力があると考えられていた。 |
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『古事記』では、伊弉諸尊(いざなぎのみこと)が
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桃を投げつけることによって |
鬼女、黄泉醜女(よもつしこめ)を退散させた。 |
伊弉諸尊はその功を称え、桃に
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大神実命(おおかむづみのみこと)の名を与えたという。』 |