【ネット検索から】 |
|
『 ユリ科 :カタクリ属。 |
学名:「 Erythronium japonicum 」。
|
比較的日光の差す落葉広葉樹林の林床に群生し、 |
早春に下を向いた薄紫から桃色の花を咲かせる。 |
葉には帯紫色の模様がある。 |
|
春を告げる「スプリング・エフェメラル」の一つ。 |
『スプリング エフェメラル』 |
“Spring Ephemeral:春の妖精、春のはかない命”と呼ばれて、 |
落葉樹が芽吹く前の早春に芽吹き花を咲かせ、 |
木々が葉を茂らせる初夏までには、
|
種子を実らせ地上部が枯れてしまい、 |
翌年の早春まで地下の根茎や種子だけで休眠に入る、 |
活動期間の短い植物の生態学的な言葉です。 |
セツブンソウ、アズマイチゲ、ヤマブキソウ、 |
カタクリ、アマナ、フクジュソウ、ニリンソウ、 |
コバイモ、エンゴサクの仲間などです。 |
ephemeral(エフェメラル)とは、昆虫のカゲロウのことで、 |
一日しか命の無いカゲロウのようにはかないことの意味から、 |
現れてすぐ消える短命な生き物のことを
|
云うようになったようです。 |
|
早春の3〜4月のみ地上部を展開し、
|
5月上旬頃には葉や茎は枯れてしまう。 |
花は一見、6枚の花弁に見えるが、
|
外側の3枚が萼片に相当し、
|
内側の3枚が花弁に相当する。 |
種子にはアリが好むエライオソームという物質が付いており、 |
アリに拾われることによって生育地を広げている。
|
(同様の例はスミレなどにも見られる) |
|
発芽1年目の個体は細い糸状の葉(画像参照)を、 |
2年目から7〜8年程度までは
|
卵状楕円形の一枚の葉だけで過ごし、 |
鱗茎が大きくなり、二枚目の葉が出てから花をつける。 |
なお、鱗茎は毎年更新し、なおかつ旧鱗茎の下に
|
鱗茎が作られるため鱗茎は深くなる。 |
|
昔はこの鱗茎から抽出したデンプンを
|
片栗粉として調理に用いていたが、 |
近年は片栗粉というとほぼジャガイモから抽出した
|
デンプン粉のことを指すようになってしまった。 |
|
万葉集に残る、 |
「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ
|
寺井の上の 堅香子の花」(巻18) |
に詠まれている「堅香子(カタカゴ)」は、
|
カタクリではないかと考えられている。 |
また、日本の富山県高岡市は「カタカゴ」の名で
|
カタクリを市の花に指定している。 』 |