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『 バラ科 :サクラ属 。 |
ホンアンズの学名:「 Prunus armeniaca 」。
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アンズの学名:「 Prunus armeniaca var.anzu 」。
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中国北部を原産とする落葉小高木である。 |
「アプリコット」と英名で呼ばれることもある。 |
中国からわたってきたので、別名は「カラモモ(唐桃)」。 |
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耐寒性があり比較的涼しい地域を好む。 |
春(3月下旬から4月頃)に、サクラよりもやや早く
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淡紅の花を咲かせ、初夏にウメに似た実を付ける。 |
果実は生食のほかジャムや乾果物として利用される。 |
種子は青酸配糖体や脂肪油、ステロイドなどを含み、
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杏仁(きょうにん)と呼ばれ |
咳止めや風邪の予防の生薬
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(日本薬局方に収録)として用いられる他、 |
杏仁豆腐(今日では「あんにん」と読まれる事が多い)の
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独特の味を出すために使われる。 |
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日本には奈良時代以前に中国から伝えられ、
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万葉集には「杏人」の原文表記があり、 |
カラモモともカラヒトともモモサネとも
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訓まれていて確定していない。 |
仮名書きのカラモモは古今集に見える。 |
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その昔、中国は櫨山というところに
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董奉(とうほう)という医師がいました。 |
彼は人に尽くすために治療を行って
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あえて治療代を受け取らず、 |
その代わりに病気が治った人には、
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記念として杏の苗を植えてもらいました。 |
そうして、杏の木がうっそうと茂る
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大きな林ができあがったといわれています。 |
この故事から後世、良医のことを
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杏林と呼ぶようになりました。』 |