【ネット検索から】 |
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『 ラン科 :キンラン属 。 |
学名:「 Cephalanthera falcata 」。
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和名は黄色の花から。 |
山や丘陵の林の中に生える地上性のランで、 |
高さ30〜70cmの茎の先端に4月から6月にかけて |
直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につける。 |
花は全開せず、半開き状態のままである。 |
花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がある。 |
葉は狭楕円形状で長さ10cm前後、縦方向にしわが多い。 |
柄は無く茎を抱き、7、8枚が互生する。 |
1990年代ころから急激に数を減らし、 |
1997年に絶滅危惧II類(VU)
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(環境省レッドリスト)として掲載された。』 |
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キンランの人工栽培は
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きわめて難しいことが知られているが、 |
その理由の一つにキンランの菌根への
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依存性の高さが挙げられる。 |
ラン科植物はラン菌根と呼ばれる独特の菌根を形成し、
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ほとんどのものは多かれ少なかれ菌根から
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炭素(エネルギー)を含む栄養分を獲得しているため、
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その正常な生活には菌根が欠かせない。 |
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多くのラン科植物の場合、
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菌根菌(ラン科に限ってはラン菌という
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言葉も習慣的に用いられる)は |
リゾクトニアなど強い腐生能力を持つ腐生菌であるが、 |
腐生菌は落ち葉や倒木などを栄養源にして生活している。 |
ところがキンランと共生する菌は腐生菌ではなく、
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樹木の根に外菌根を形成し、 |
共生している菌であることがごく最近明らかにされた。 |
外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、
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炭素源を共生相手の樹木に依存しているため、 |
共生相手である特定種の生きた樹木がなければ
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生存することができない。 |
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そのような菌に炭素源を依存するキンランは、
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間接的に樹木から栄養を摂取しているとも言える。 |
従って理論上は菌根性樹木・菌根菌・キンランの
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三者共生系を構築しなければ栽培できない。 |
自生地からキンランのみを掘って移植した場合には、
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ほとんどが数年以内に枯死するようである。 |
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「シロバナキンラン(白花金蘭)」
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ラン科 :キンラン属 。 |
学名:「 Cephalanthera falcata f. albescens 」。
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丈は20〜50cm。
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葉は5〜10枚互生し、
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長楕円形で長さ8〜10cm、基部は茎を抱く。
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本種は「キンラン」の品種で、
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色が薄く白っぽくなる個体を呼ぶ。
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花期は4〜6月。
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花茎の先に3〜12個の白色の
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花をやや上向きにつける。
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