キンラン(金蘭)



「キンラン(金蘭)」


絶滅危惧II類ですが、薬用植物園内では順調です。

もっとも、園内には何ケ所にも、「植物は採取しないように」の看板はあります。

まったく、どういう神経なんだろうねえ。

きっと、「近頃の若い人は・・・・」って言ってる人達なんだろうなあ。


果実の画像を追加しました。



「シロバナキンラン」(と思われる)の画像を追加しました。

2・3年前から咲いていたとの情報もありますが、気が付きませんでした。

70cmくらいの背丈で、パッと見、大きめの「ササバギンラン」かと思いました。




同属の「 ギンラン」・「 ササバギンラン」はこちらから。





キンラン画像1

2009.04.16 「東京都薬用植物園」

キンラン画像2

2009.04.16 「東京都薬用植物園」



キンラン画像1

2019.04.27 「東京都薬用植物園」



キンラン画像1

2014.09.12 「東京都薬用植物園」
果実






キンラン画像1

2019.04.27 「東京都薬用植物園」
シロバナキンラン
茎は3本出ています
背丈は70cmくらいで大きめ



キンラン画像1

2019.04.27 「東京都薬用植物園」
シロバナキンラン



キンラン画像1

2019.04.27 「東京都薬用植物園」
シロバナキンラン





【ネット検索から】

『 ラン科 :キンラン属 。
学名:「 Cephalanthera falcata 」。
和名は黄色の花から。
山や丘陵の林の中に生える地上性のランで、
高さ30〜70cmの茎の先端に4月から6月にかけて
直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につける。
花は全開せず、半開き状態のままである。
花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がある。
葉は狭楕円形状で長さ10cm前後、縦方向にしわが多い。
柄は無く茎を抱き、7、8枚が互生する。
1990年代ころから急激に数を減らし、
1997年に絶滅危惧II類(VU)
(環境省レッドリスト)として掲載された。』


キンランの人工栽培は
きわめて難しいことが知られているが、
その理由の一つにキンランの菌根への
依存性の高さが挙げられる。
ラン科植物はラン菌根と呼ばれる独特の菌根を形成し、
ほとんどのものは多かれ少なかれ菌根から
炭素(エネルギー)を含む栄養分を獲得しているため、
その正常な生活には菌根が欠かせない。

多くのラン科植物の場合、
菌根菌(ラン科に限ってはラン菌という
言葉も習慣的に用いられる)は
リゾクトニアなど強い腐生能力を持つ腐生菌であるが、
腐生菌は落ち葉や倒木などを栄養源にして生活している。
ところがキンランと共生する菌は腐生菌ではなく、
樹木の根に外菌根を形成し、
共生している菌であることがごく最近明らかにされた。
外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、
炭素源を共生相手の樹木に依存しているため、
共生相手である特定種の生きた樹木がなければ
生存することができない。

そのような菌に炭素源を依存するキンランは、
間接的に樹木から栄養を摂取しているとも言える。
従って理論上は菌根性樹木・菌根菌・キンランの
三者共生系を構築しなければ栽培できない。
自生地からキンランのみを掘って移植した場合には、
ほとんどが数年以内に枯死するようである。



「シロバナキンラン(白花金蘭)」
ラン科 :キンラン属 。
学名:「 Cephalanthera falcata f. albescens 」。
丈は20〜50cm。
葉は5〜10枚互生し、
長楕円形で長さ8〜10cm、基部は茎を抱く。
本種は「キンラン」の品種で、
色が薄く白っぽくなる個体を呼ぶ。
花期は4〜6月。
花茎の先に3〜12個の白色の
花をやや上向きにつける。




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