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『 ナス科 :ナス属。 |
学名:「 Solanum tuberosum L. 」。
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ジャガイモは、地下の茎の部分(塊茎)を食用にする。
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加熱調理して食べられるほかに、
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デンプン原料としても利用される。
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比較的保存がきく食材であるが、
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温度が高く暗いところに保存すると発芽しやすい。
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芽には毒性成分ソラニンが多く含まれ中毒の元になる。 |
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南米アンデス山脈の高地が原産といわれる。
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16世紀、スペイン人によりヨーロッパにもたらされた。
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このとき運搬中の船内で芽が出たものを食べて、
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毒が当たった為「悪魔の植物」と呼ばれた。
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日本には、1600年ごろにオランダ船により
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ジャカルタ港より運ばれた。
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当時は、観賞用として栽培されたという。 |
寒冷地にも強く、年に複数回の栽培が可能で、
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地中に作られることから鳥害にも影響されない
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ジャガイモは庶民の食料として爆発的な普及を見せた。
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アダム・スミスは『国富論』において
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「小麦の三倍の生産量がある」と評価しており、
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瞬く間に麦、米、トウモロコシに並ぶ
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「世界四大作物」としてその地位を確立した。 |
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通常の場合、ジャガイモは
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種芋を植え付け培土し、栽培される。
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種芋は芋から発芽した芽を中心にして
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適度な大きさに切り分けたものである。
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直立する地上茎は50cm〜1m程度の高さにまで生長する。
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葉は奇数羽状複葉。
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葉の付け根から花茎が長く伸び先端に多数の花をつける。
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花は星形で黄色い花心と5枚の花弁をもち、
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色は品種によって異なり赤・白・紫と様々である。
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受粉能力は低いが、品種や条件によっては受粉して
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ミニトマトに似た小型の実をつける。
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実は熟するにしたがい緑から黄色、さらに赤へと変化するが、
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落果しやすく完熟に至るものは極希である。
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果実の中には種子があり、これを発芽させて
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生長させることも可能である。 |
が、これを親株と同様の大きさ程度にまで育てるには、
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3年(3代)程度かかるため草本性植物としては
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交配に時間のかかる植物と言える。 |
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冷涼な気候や硬く痩せた土地にも強い。
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その反面、病害や虫の被害を受けやすく
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連作障害も発生しやすい。
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ジャガイモの地下茎は水分と栄養が
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豊富なため雑菌が繁殖しやすく、
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保存状態の悪い種芋や、収穫から漏れて
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地中へ残された芋は病害の原因となる。
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そのため、日本では植物防疫法の指定種苗となっており、
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種芋の売買が規制されている。』 |