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『 ウリ科 :ヘチマ属 。 |
学名:「 Luffa cylindrica 」。
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インド原産のウリ科の一年草。
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日本には江戸時代に渡来したといわれる。 |
蔓性の植物。
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巻きひげで他のものに絡みつきながら生長する。
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花期は7〜9月。
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雌花と雄花に別れており、
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直径8cmほどの黄色い花を咲かせる。
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自家和合性で同一株で受粉が可能である。
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果実は細長く、大きなキュウリのような形をしている。
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若い果実は食用に、成熟した果実は
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強い繊維が発達するのでたわしなどに用いられる。
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果実は成熟後、次第に乾燥し、
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種子の周囲が繊維で支えられた空洞となる。
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その頃になると果実の先端が蓋のように外れ、
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果実が風でブラブラと揺れるたびに、
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ここから遠心力で種子が振り出され、飛び出す。
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原産地で野生植物であったときには、
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こうして一種の投石器のような機構で
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種子散布を図っていたと考えられる。
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本来の名前は
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果実から繊維が得られることからついた
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糸瓜(いとうり)で、これが後に「とうり」と訛った。
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「と」は『いろは歌』で
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「へ」と「ち」の間にあることから
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「へち間」の意で「へちま」と呼ばれるようになった。
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(但し、現在ではこじつけ過ぎと解釈されている)
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今でも「糸瓜」と書いて「へちま」と訓じる。
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へちま水は民間薬としては
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飲み薬や塗り薬として用いられる。
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飲み薬としては咳止め、むくみ、利尿に効くとされ、
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塗るとあせも、ひび、あかぎれ、
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日焼け後の手当てにも効くとされる。 』 |