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『 クマツヅラ科(シソ科):カリガネソウ属 。 |
学名:「 Caryopteris divaricata 」。
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多年草である。
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「ホカケソウ(帆掛草)」とも呼ばれる。
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東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布し、
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日本では全国の山地に自生する。
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よく日が当たるが乾燥しない場所を好み、
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夏場に草丈80cm 前後に生長する。
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葉は対生し、広卵形で縁にギザギザがある鋸葉である。
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生長し開花期が近づくと独特の匂いを放つ。
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花期は晩夏から秋にかけてで、
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葉腋から集散花序を伸ばし、
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青紫色で球状のつぼみをつけ、
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上写真のような花を咲かせる。
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5枚の花弁は凹形で縁がひだ状になり、
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上に2枚、下左右へは各1枚ずつ大きく広がり、
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下側の花弁が舌状になり紋様が入る。
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花柱と雄蘂は花の上に伸び、
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その先が花の手前に回り込むように垂れる。
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ハナバチなどの花粉を媒介する虫が花を訪れると、
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左右の花弁に脚をかけるようにして留まるが、
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花に虫の重みが加わると花序が垂れ下がって
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花が首をもたげるように角度を変え、
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虫の背中に花粉と柱頭が付いて花粉を
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付けるとともに、受粉する仕掛けになっている。
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秋深くになると、
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萼の中に黒く小さな種子が 2〜4個ほど結実する。 』 |