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『 ユリ科 :ネギ属 。 |
学名:「 Allium tuberosum 」。
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ネギ属を表す属名「 Allium 」は
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ラテン語で「ニンニク」の意味。
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多年草。
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緑黄色野菜。
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中国西部が原産。
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鱗茎は長卵形で、鱗茎の下には短い根茎がある。
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多数に株分かれして葉を伸ばす。
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葉の長さは20〜30cmで束生する。
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形は線形で扁平、ネギのように円筒形にはならない。
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夏には葉の間から30〜40cmほどの花茎を伸ばす。
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花期は8〜10月頃。
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花は半球形の散形花序で
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白い小さな花を20〜40個もつける。
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花弁は3枚だが苞が3枚あり、
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花弁が6枚あるように見える。
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雄しべは6本、子房は3室になっている。
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子房は熟すると割れて黒色の小さな種を散布する。
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『古事記』では加美良(かみら)、
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『万葉集』では久々美良(くくみら)、
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『正倉院文書』には彌良(みら)として記載がある。
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このように、古代においては「みら」と呼ばれていたが、
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院政期頃から「 m→n 」という子音交替を起こした
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「にら」が出現し、「みら」を駆逐して現在に至っている。
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昔より胃腸(特に下痢)に効く野菜として親しまれ、
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症状が重い時はニラの煮汁を飲んでも効果がある。
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種子は、韮子(キュウシ)という生薬で
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腰痛、遺精、頻尿に使う。
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葉は、韮白(キュウハク)という生薬で
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強精、強壮作用がある。 』 |