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『 キク科 :シオン属 。 |
学名:「 Aster tataricus 」。
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別名は「オニノシコグサ(鬼の醜草)」。
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宿根多年草。
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草丈は1.5〜2m。
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葉は、大型で皮針形(ひしんけい)、
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柄がなく互生し、縁には大きなぎざぎざがあり、
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全草には粗い毛があってざらざらした感じがします。
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花は、夏から秋にかけて茎の先端部が数枚に分かれ、
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散房状に淡紫色で直径2〜3cmくらいの
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頭状花(とうじょうか)を多数つけます。
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頭状花の周りには舌状花(ぜっじょうか)がつき、
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中央には黄色の管状花(かんじょうか)があります。
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秋の10〜11月に掘り取り、根と根茎(こんけい)を
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良く水洗いしてから天日で乾燥します。
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これを生薬(しょうやく)で、紫苑(シオン)といいます。
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紫苑(シオン)は、せき止め、去痰(きょたん)、
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利尿(りにょう)に用います。
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中国北部と東北部、モンゴル、
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シベリア、朝鮮半島に分布。
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日本には、古い時代に中国から朝鮮半島を経て
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薬草として渡来しましたが、花が美しいので薬草より
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観賞用として栽培が盛んになりました。
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「源氏物語」にも、シオンの名前が出ているので、
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平安時代には、すでに栽培されていたことがわかります。 』 |