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『 ユリ科 :ホトトギス属 。 |
学名:「 Tricyrtis hirta 」。
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多年生草本植物である。
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山野の林下や林縁、崖や傾斜地などの、
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日当たりの弱いところに自生する。
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葉は互生し、楕円形で長く、
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葉脈は縦方向で、表面には毛が生える。
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花期は初夏から秋にかけてで、
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雌雄同花で上向きに咲き、
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花弁が 6枚で直径数cm程度のもので
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2〜4日程度咲くことが多い。
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東アジア(日本、台湾、朝鮮半島)に分布し、
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19種が確認されている。
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そのうち日本では13種(変種を除く)が確認されており、
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うち 10種は日本固有種である。
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若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの
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胸にある模様と似ていることからこの名に。
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<ホトトギスの仲間の簡単な見分け方>
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よく見かけるものは園芸によく用いられる
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丈夫な「タイワンホトトギス」とその交雑種、
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山中でよく見かける「ヤマジノホトトギス」、
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「ホトトギス」の3種でしょう。
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違いは花の中央にオレンジがあれば「ホトトギス」
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あるいは「タイワンホトトギス」、
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さらに短毛が枝葉に多ければ「ホトトギス」、
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頂点で花枝がよく枝分かれして
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多くの蕾をつけていれば「タイワンホトトギス」、
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どちらとも判断つきかねる場合は
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2種の交雑種の可能性が高いでしょう。
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中央も紫で花びらが外に直角に近く
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折れ曲がっているのが「ヤマジノホトトギス」です。
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「キバナノツキヌキホトトギス」
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学名:「 Tricyrtis perfoliata 」。
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名前の「キバナノ」は黄色い花の意、
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「ツキヌキ」は葉の基部が茎を取り巻いているため、
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茎が葉を突き抜けているように見えることによる。
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葉が茎を巻いているのは国内ではこれだけである。
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株が垂れ下がるのも特徴の一つ。
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宮崎県の尾鈴山の特産種。
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花の時期は9月の下旬から10月の中旬にかけて。
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茎の長さは50〜100cmで、
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それぞれの葉っぱの付け根に1〜3個の
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直径4cmほどの黄色い花を付ける。
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「ヤマジノホトトギス(山路杜鵑草)」
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学名:「 Tricyrtis affinis 」。
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北海道から九州までに分布する。
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草丈は1m弱。
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花は2日間で、初夏から秋にかけて咲く。
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葉腋に着く場合と、茎の先に花序を伸ばす場合がある。
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花びらの折れたところに
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紫色の斑紋が入ることで判別できる。
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(他種は橙色)
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「タマガワホトトギス(玉川杜鵑)」
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学名:「 Tricyrtis latifolia 」。
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茎は高さ40〜80cm。
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茎の先に散房花序を着ける。
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花は黄色で、花被は斜上し、赤紫色の斑点を敷く。
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花は2日間咲く。
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花期は7月下旬から8月中旬である。
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北海道から九州の冷温帯域に分布する、
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主に山地に生育する多年草。
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ホトトギスの仲間の中では
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東日本に自生するほぼ唯一の種類。
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「ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)」
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学名:「 Tricyrtis macrantha 」、
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あるいは「 Tricyrtis macranthopsis 」。
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高知県に自生する。
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急峻な岩場に垂れ下がって生育している。
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大きなものでは草丈が1mにもなる。
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釣り鐘型をした長さ4cmほどの花を葉腋に着ける。
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蕾は上向きであるが、
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次第に傾いてきて開花時には下向きとなる。
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花被は黄色で、内側に赤紫色の細かい斑点が多い。
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雄しべと雌しべは花被に包まれて
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外からは殆ど見えない。
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花期は10月上旬である。 』 |