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『 モクセイ科 :イボタノキ属。
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学名:「 Ligustrum obtusifolium 」。
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日本各地の山野に自生する落葉低木。
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樹高は1.5〜2m。
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枝はあまり分枝しない。
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その小枝は横向きに伸び、
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葉がほぼ等距離に多数並ぶので、
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ちょっと羽状複葉のようにも見える。
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枝は灰白色で新枝には細毛がある。
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葉は対生し、長さ2〜5cmの楕円形をしている。
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はじめは黄緑だが、次第に深緑になり、
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表面につやがなく、柔らかい。
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花期は初夏。
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ギンモクセイに似た芳香のある
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筒状で先の四裂した白い小さな花を、
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総状に小枝の先に密集して咲かせる。
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花序は先端が垂れる。
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晩秋には直径7mmほどの楕円形の果実がなる。
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果実は核果で紫黒色に熟す。
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樹皮上に寄生するイボタロウムシの分泌する
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「いぼた蝋」は蝋燭の原料や日本刀の手入れに用いる。
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材はきめが細かく楊枝などを作る。
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ライラックを栽培する場合に、台木として用いられる。
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イボタノキ属には7種ばかりあります。
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そのうちで普通に見られるのは本種以外では
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ネズミモチ(およびトウネズミモチ)です。
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これらは常緑で厚く幅広い葉を持つもので、
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見かけが大きく異なる。 』 |