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『 キク科 : ヨモギギク属。
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学名:「 Tanacetum cinerariifolium 」。
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原産国は地中海。
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和名は「ジョチュウギク(除虫菊)」。
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日本への渡来は1886年。
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草丈は、50〜60cmで直立する。
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茎葉には、白い毛があり、葉は細い。
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5〜6月ころに茎頂に白い菊花をつける。
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胚珠の部分にピレスロイド(ピレトリン)を含むため、
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殺虫剤の原料に使用されている。
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除虫菊花(じょちゅうきくか)には、
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ピレトリン0.3%程度を含有していて、
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これは、人間や家畜などの温血動物には無害で、
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昆虫などには、猛毒になるという
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特殊な作用があるという。
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大日本除虫菊(金鳥)の創始者・上山英一郎が
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この除虫菊を使って、渦巻型の蚊取線香を発明した。
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茎葉にも、ピレトリンを少量含み、
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乾燥した除虫菊(じょちゅうきく)を粉末にして、
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粘着剤の、タブノキの葉、トロロアオイの根、
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ツノマタなどを、乾燥した粉末を混ぜて、練り合わせて、
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マラカイトグリーンという緑色染料で着色し、
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渦巻きにして乾燥して、ピレスリンの含量が
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0.55%以上になるように溶液を噴霧したものが、
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日本の夏には、かかせない、香取線香です。
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但し、現在では合成ピレスロイド系殺虫剤が
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主流になっています。 』 |