トンキンウルシ



「トンキンウルシ」


温室からです。



日本に自生するウルシ科の 「 ハゼノキ」はこちらから。





トンキンウルシ画像1

2010.06.03 「東京都薬用植物園」

トンキンウルシ画像2

2010.06.03 「東京都薬用植物園」



トンキンウルシ画像3

2010.06.03 「東京都薬用植物園」





【ネット検索から】

『 ウルシ科 : ウルシ属。
学名:「 Rhus succedanea var. dumoutieri 」。
原産地はベトナム、インド、中国の落葉高木。
日本にも自生するハゼノキの変種である。
現地では樹液を. 取るために利用されるという。
ベトナム産は、トンキン漆、アンナン漆ともいわれ、
普通北ベトナム地方のものをさしています。


漆樹から漆液を採取する方法は、
傷のつけ方滲出する液の集め方によって、
日本式、中国式、ベトナム式、朝鮮式などに別れます。
漆液は、幹や枝が傷つけられると、
樹自らその傷口をふさごうとして噴き出し、
それが外気(酸素)に触れて硬化して
自然治癒の絆創膏の役目をするのです。
この漆液の特性を生かして、
漆の木肌に傷を付けて、滲みだす漆液をかき集め、
精製して塗料としたものが漆です。

漆は天然塗料のうちで、
もっとも優れた特性を持った塗料です。
漆の成分の8割は「ウルシオール」と呼ばれるもので、
漆の特殊な乾き方や、
乾いた後の漆をこのうえもなく堅牢にさせることや、
漆かぶれの現象などの主因となっています。

「漆の特殊な乾き方」。
一般的に漆は梅雨時が一番乾きやすく、
11月〜3月頃迄は乾きが悪いのです。
漆が「乾く」ということは、
漆が多量の酸素を吸入して、
その酸化作用によって液体から固体に
変化するということなのです。
つまり、洗濯物を日に当てて水分を
蒸発させる乾きとは、全く意味が違うのです。
むしろ、適当な湿気を与えるとその水分が蒸発して、
その中の酸素を漆に給与し、
漆の酸化作用を促進させて乾きを早めるのです。
この不思議な漆の乾き方が
漆芸の場合にさまざまに利用されています。

「漆によるかぶれ」。
「ウルシオール」が完全に乾いてない間は
毒性を発散して、その人の体質により
漆性皮膚炎をおこしてしまうのです。
漆は完全に乾いてしまえば
どんなにかぶれる体質の人が漆器にさわっても
かぶれたりすることはありません。
手で触る状態に表面乾燥していても、
中から「ウルシオール」の毒性が発散されていて
空気中に漂い、人の皮膚の気孔にはいって
かぶれの原因となるのです。 』





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