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『 トウダイグサ科 : トウゴマ属。
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学名:「 Ricinus communis 」。
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一属一種の多年草。
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原産は、東アフリカと考えられているが、
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現在では世界中に分布している。
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別名、「ヒマ(蓖麻)」。
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草丈は2mほどになります。
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大きな葉は掌状に5〜11に中裂し、鋸歯があります。
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長さ約20センチの直立した総状花序をつけ、
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上部には雌花、下部には雄花がつきます。
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学名のRicinusはラテン語でダニを意味しており、
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果実は模様と出っ張りのためダニに似ている。
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種子から得られる油は
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ヒマシ油(蓖麻子油)として広く使われていた。
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ヒマシ油は低温でも固まりにくいことから
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高高度を飛行する航空機の潤滑油としても利用された。
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また種にはリシン(ricin)という毒タンパク質がある。
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(リシンは「世界五大猛毒」の一つ)
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トウゴマの種は紀元前4000年頃につくられた
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エジプトの墓所からも見つかっている。
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日本では、ヒマシ油は日本薬局方に収録されており、
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下剤として使われる。
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ただし、猛毒であるリシンが含まれており、
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使用の際は十分な注意が必要である。 』 |
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「世界五大猛毒」
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●ボツリヌストキシン(食中毒の原因になるボツリヌス菌毒素)
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●テタヌストキシン(破傷風菌の毒素)
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●ジフテリアトキシン(ジフテリア伝染病の細菌)
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●グラミシジン(ペプチド系抗生物質、細胞膜障害剤)
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●リシン |