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『 ウリ科 : スイカ属。
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学名:「 Citrullus lanatus 」。
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果実を食用にするために栽培される、つる性一年草。
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また、その果実のこと。
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原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。
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日本に伝わった時期は定かでないが、
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室町時代以降とされる。
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西瓜の漢字は中国語の西瓜(北京語:シーグァ)に由来し、
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スイカという発音も広東語のサイクワァが
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日本語に訛り変化したものである。
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中国の西方(中央アジア)から伝来した
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瓜とされるためこの名称が付いた。
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夏に球形または楕円形の甘味を持つ果実を付ける。
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果実は園芸分野では果菜(野菜)とされるが、
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青果市場での取り扱いや、栄養学上の分類では
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果物あるいは果実と分類される。
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葉は切込みが深く、丸みを帯びている。
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葉身は約25cm。
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つる性である。
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雌雄異花で花色は黄色。
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雌花は子房下位。
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水に濡れると花粉が破裂するため、
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受粉後約4時間以内に降雨に遭うと着果せず、
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自家受粉では良質な実は着果しない。
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(これは、自家不和合性という遺伝的特性によるもの)
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果実の外観は
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緑色に深い緑色の縦縞が入ったものが一般的であるが、
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薄緑色のものや黒に近い深緑色のものもある。
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同じウリ科の果菜類であるメロンは、
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主として甘く熟した果皮の部分を果肉として食べるが、
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スイカの果皮は内側の薄い層しか甘く熟せず、
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果肉の主体は種子をつける胎座の部分である。
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日本で縦縞模様の品種が広まったのは昭和初期頃と言われ、
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それまでは黒色の無地で「鉄かぶと」と呼ばれていた。
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野生のスイカは、ほとんど甘みがないが、
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水分だけは胎座部分に大量に蓄えられている。
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自生地が乾燥地帯であるため、
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野生動物は水分を目当てに
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スイカの果実を摂食することになり、
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胎座の水分ごと種子を飲み込んで糞とともに排泄し、
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種子散布が行われた。
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人類によるスイカの利用もこの水分を目当てに始まり、
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同時に脂肪と蛋白質に富んだ種子をも
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食用にするようになったと考えられる。
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スイカの生産において、
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圧倒的な地位を占めるのが中華人民共和国である。
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2004年の統計 (FAO) によると、
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世界生産量9562万トンのうち、71%(6831万トン)を
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中国一国で生産している。
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2位以降はトルコ(383万トン、4%)、
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イラン(215万トン、2%)、ブラジル(172万トン、2%)、
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アメリカ合衆国(167万トン、2%)である。
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日本の生産量は45万トン(0.5%)に過ぎない。 』 |