冬虫夏草(とうちゅうかそう、ふゆむしなつくさ)



「冬虫夏草(とうちゅうかそう、ふゆむしなつくさ)」


ボランティアの園内ガイドさんが掘り出しました。

ほとんどプロの方です。

全体の三分の二くらいは、土の中です。

深さは見当が付かないので、相当深めに掘るんですって。

撮影したのは、勿論水洗い後のきれいな状態になります。

「冬虫夏草」はキノコの一種です。

画像は、実際には「冬虫夏草」ではなく、「オサムシタケ」になります。


「ツクツクボウシダケ」であろう画像を追加しました。

「子実体は高さ3〜6cmの棍棒状」ではありません。

宿主は「ツクツクボウシ」だと思われます。





冬虫夏草画像1

2011.06.22 「東京都薬用植物園」
オサムシタケ(日陰で撮影)



冬虫夏草画像1

2011.06.22 「東京都薬用植物園」
オサムシタケ(日向で撮影)






冬虫夏草画像1

2011.08.05 「東京都薬用植物園」
ツクツクボウシダケ





【ネット検索から】

『 バッカクキン科 :冬虫夏草属 。
子嚢菌門核菌綱ボタンタケ目
バッカクキン科冬虫夏草属の菌類の一種。
コウモリガ科の蛾の一種の幼虫に寄生する。
一般には上記の定義だが、
昆虫に寄生する菌類は他にも自然界に多数存在し、
それらも合わせて「冬虫夏草」と
語られる場合もあるので注意が必要とされる。

別名を「中華虫草」ともいう。
「冬虫夏草」の名称は、
チベットで古くに、この菌が冬は虫の姿で過ごし、
夏になると草になると考えたことから名付けられた。

チベット高原やヒマラヤ地方の高山地帯で、
草原の地中にトンネルを掘って暮らす
大型のコウモリガ科の蛾の幼虫に寄生する。
この種の蛾は夏に地面に産卵し、
約1ヶ月で孵化して、土にもぐりこむが、
このときに冬虫夏草属の真菌に感染すると、
幼虫の体内で菌がゆっくり生長する。
幼虫は約4年で成虫となるが、
幼虫の中で徐々に増えた菌は、
春になると幼虫の養分を利用して
菌糸が成長を始め、夏に地面から生える。
地中部は幼虫の外観を保っており
「冬虫夏草」の姿となる。

昆虫や菌に寄生して発生する麦角菌類の
総称としても「冬虫夏草」という
呼称が使われてきたが、
総称としては中国での呼称に倣って
「虫草(ちゅうそう)」を用いる。
あるいは「冬虫夏草」を使うにしても
「冬虫夏草菌」か「冬虫夏草菌類」と
呼ぶことが提唱されている。

また、ジャングルにも多くの菌種が
分布しており、その数は千を超える。
それぞれが、蟻、蛾などの昆虫に寄生する。
セミタケ、アリタケ、
オサムシタケ等が有名である。


「セミタケ」
オフィオコルディケプス科オフィオコルディケプス属
地中に生息する「ニイニイゼミ」の
幼虫を寄主としている。
子実体は高さ3〜6cmの棍棒状をなし、
やや膨らんだ円筒形の頭部と、
それよりいくぶん細い柄とからなる。
他の多くの冬虫夏草と同様に、本種も伝統的に
冬虫夏草属( Cordyceps )に分類されてきたが、
分子系統学的解析によって
別属( Ophiocordyceps )に所属が変更され、
さらに科のレベルでも分離されるに至った。
「オオセミタケ」は、アブラゼミやエゾゼミ
あるいはヒグラシなどの幼虫を宿主とし、
子実体の柄の基部が細根状に分岐して
宿主につながることで区別される。 』


「オサムシ(歩行虫、筬虫)」
主として地上を歩き回る肉食の甲虫で、
比較的大型の種が多く、美しい色のものも多い。
地域ごとに種分化があり、
昆虫採集の対象となることも多い。

漫画家の手塚治虫(本名:治)のペンネームは、
幼少時から昆虫少年で
昆虫採集愛好家でもあった彼が、
愛するオサムシを織り込んだもので、
本来は「てづかおさむし」と訓読することを
本人は強く希望していた。




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