カラスビシャク(烏柄杓)



「カラスビシャク(烏柄杓)」


ウラシマソウ」に似ています。



日本にもう1種ある同じハンゲ属の「 オオハンゲ 」はこちらから。

オオハンゲは大型で、葉柄にムカゴが出来ない。

葉は1枚で3深裂する。

カラスビシャクは小型、葉柄にムカゴができる。

葉が3枚の小葉になっている。



同じハンゲ属の「ニオイハンゲ(匂い半夏)」を追加しました。

全体に小さめで、花より葉っぱが目立ちます。





カラスビシャク画像1

2013.04.28 「東京都薬用植物園」

カラスビシャク画像2

2013.04.28 「東京都薬用植物園」



カラスビシャク画像1

2013.05.08 「東京都薬用植物園」
葉柄のムカゴ

カラスビシャク画像2

2013.05.12 「東京都薬用植物園」
生薬の「半夏(はんげ)」






ニオイハンゲ画像1

2015.07.14 「東京都薬用植物園」
ニオイハンゲ



ニオイハンゲ画像1

2015.07.14 「東京都薬用植物園」
ニオイハンゲ

ニオイハンゲ画像2

2015.07.14 「東京都薬用植物園」
ニオイハンゲ



ニオイハンゲ画像1

2015.07.09 「東京都薬用植物園」
ニオイハンゲ



ニオイハンゲ画像1

2015.07.22 「東京都薬用植物園」
ニオイハンゲ
葉の上の中心部にムカゴが顔を

ニオイハンゲ画像2

2015.08.12 「東京都薬用植物園」
ニオイハンゲ





【ネット検索から】

『 サトイモ科 :ハンゲ属 。
学名:「 Pinellia ternata 」。
別名「ヘソクリ」・「ハンゲ」。
畑地や果樹園の雑草になる
サトイモ科の小さな夏緑多年草。
日本の分布は人為的なものと考えられ、
中国から古くに帰化した
史前帰化植物と考えられている。

地下茎は球形で、その上から根と茎葉が出る。
葉は1〜2枚ほどしかなく、
長い葉柄があって立ち上がり、
先端に3枚の小葉をつける。
葉柄の中ほどにはムカゴをつける。

開花期は初夏。
テンナンショウ属のものによく似た花で、緑色。
付属体の先端が細長く伸びているので、
ウラシマソウを小さくしたような花序の姿である。
ただしこの属の特徴として
雌花序部が背面で仏炎苞に癒合しているので、
筒部の下半分がやや細くなって見える。

コルク層(表皮)を除いた塊茎は、
半夏(はんげ)という生薬であり、
日本薬局方に収録されている。
鎮吐作用のあるアラバンを主体とする
多糖体を多く含んでおり、
半夏湯(はんげとう)、
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などの
漢方方剤に配合される。
なお、強いえぐみがあって飲みにくいため、
処方の多くは、生姜を加えて
えぐみを抑えるようにしています。
他に、サポニンを多量に含んでいるため、
痰きりやコレステロールの吸収抑制効果がある。
なお、乾燥させず生の状態では、
シュウ酸カルシウムを含んでおり食用は不可能。

名前の由来は、
花の形(仏炎苞)を柄杓(ひしゃく)に見立て、
人が使うには小さいので、カラスの名をあてて、
カラスビシャクの名になったという



「ヘソクリ語源説」
(「へそくりがね」の略。
ヘソクリの語源については、諸説あります。)

カラスビシャクの塊茎が、
一部凹んでヘソのように見えることから
ヘソクリ(クリは丸いものの意)といった。
農家のお年寄りが、孫の子守りをしながら、
畑のカラスビシャクの塊茎(かいけい)を掘り取り、
貯めてから集荷人に売って、お金にしたことから。

へそくりの「へそ」とは
本来は綜麻(へそ)という麻紡ぎ用の糸車のことで、
農家の主婦などが綜麻を繰って麻糸を紡ぎ、
それを売って家計の足しにしていたことから。
などなど。



「ニオイハンゲ(匂い半夏)」
サトイモ科 :ハンゲ属 。
学名:「 Pinellia cordata 」。
中国原産の多年草。
草丈は10〜20pくらい。
葉には葉脈に沿って白条(しろすじ)が入る。
花期は6〜7月。
花から微かに甘い香りが漂う。
葉の上の中心部にできるムカゴが
自然に転げ落ちて増える。
湿り気のある半日陰を好む。 』




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