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『 マオウ科 :マオウ属 。 |
学名:「 Ephedra sinica 」。
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顕花植物の中ではマツなどと同じ裸子植物に属し、
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もっとも原始的な分類群に属する。
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日本薬局方(にほんやっきょくほう)においては、
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・シナマオウ、ソウマオウ(草麻黄) Ephedra sinica
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・チュウマオウ(中麻黄) Ephedra intermedia
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・モクゾクマオウ、トクサマオウ(木賊麻黄) Ephedra equisetina
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以上の3種を麻黄の基原植物とし、
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それらの地上茎を用いると定義している。
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他に
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・フタマタマオウ、ソウスイマオウ(双穂麻黄) Ephedra distachya
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がある。
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中国原産の小低木で根茎は太く枝別れして、
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地中に多数の根を深くおろします。
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茎は、緑色で
トクサのように稜線が数本あります。
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茎の高さは30〜70cmくらいで、少し分岐し直立します。
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茎の節間は3〜5cm、直径1mmくらい、
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葉は退化して変形した鱗茎が、
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節に対生(たいせい)または輪生につきます。
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マオウはおもに乾燥した地域に分布しています。
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そのため葉を小さな鱗片に変化させ、
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葉からの水分の蒸散を抑制しています。
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そして茎は葉に代わって
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光合成を行うようになりました。
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雌雄異株。
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5月頃に葉腋(ようえき)に1個の花をつける。
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雄花は1対の花被(苞葉)の間から1本のおしべを出し、
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その頂部に2〜8個の合成花粉をつける。
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雌花は苞葉に包まれ、花序をつくり、
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花被と1個の胚珠からなる。
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花被は胚珠を包み、一見外珠皮の観を呈するので,
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かつては珠皮が2枚あるといわれた。
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偽果は肉質で夏に紅熟します。
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採取は、秋に地上部の茎を刈り取り、
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日陰で乾燥させます。
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青いままに乾燥するので、1〜2cmくらいに切ります。
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これを生薬(しょうやく)で、麻黄(まおう)といいます。
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発汗・解熱・鎮咳(ちんがい)・利尿薬に用いる。
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