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『 コミカンソウ科 : カンコノキ属。
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学名:「 Glochidion obovatum 」。
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旧科名はトウダイグサ科。
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和名は倒卵形の葉を「かんこ舟
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(漁に使われた小舟)」にみなしたものといわれ、
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転じて「カッコウギ」ともいう。
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本州近畿地方以西、南日本に広く分布する。
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落葉または半落葉の低木〜小高木で、高さ1〜6m。
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雌雄同株、時に雌雄異株。
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今年伸びた枝の元の方に雄花、
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先の方に多量の雌花が付く。
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6月から10月まで咲いている。
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花弁は無く 萼は6つに分かれている。
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雄花では萼片は、内外2列に配置する。
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雌花の萼は開かない。
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径7mmで熟れると実は白くなる。
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花は次々と咲くので、同時期に様々な状態が見られる。
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各室には2個の胚珠があり、
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勢いが良い状態では赤い実が2つずつできる
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カンコノキ属は、その花粉媒介をホソガ科ハナホソガ属の
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ガに依存していることが明らかとなっている。
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しかも、カンコノキ属の各種は、それぞれ特異的に
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1種のハナホソガ属の種と絶対送粉共生関係にある。
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このガが活動する夜間、カンコノキ属の花は特定の匂いを出し、
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それを頼りの対応するハナホソガが花に飛来する。
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このガの幼虫は種子食で、該当のカンコノキ属の種子を食べる。
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更にガの雌成虫は幼虫の餌を確保するために、
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その口吻を用いて雄花では能動的に花粉を集め、
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雌花では受粉させるように振る舞うという。
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つまりハナホソガは餌をカンコノキのみに依存し、
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カンコノキはハナホソガだけに受粉を依存する。
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ガの幼虫は必ず種子の半分以上を食べ残し、
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これによってカンコノキも種子を残すことが出来る。
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