【ネット検索から】 |
|
『 クワ科 : イチジク属。
|
イヌビワの学名:「 Ficus erecta 」。
|
ホソバイヌビワの学名:
|
「 Ficus erecta forma sieboldii 」。
|
|
別名「イタビ」、「姫枇杷」。
|
樹高4m前後の落葉低木である。
|
「ホソバイヌビワ」は「イヌビワ」の品種であり、
|
イヌビワの葉幅が3.5〜8cmであるのに比べ、
|
1.5〜3cmと狭い点で区別される。
|
葉の縁が不明瞭に大きく波打つことも特徴である。
|
|
幹はウツギのように中空。
|
葉柄をちぎると白い乳液が出る。
|
雌雄異株で花期は4〜5月頃。
|
夏葉の間に花なくして実(イチジク状花序)を結ぶ。
|
果実は熟すと黒紫色となる。
|
秋に黄葉し、落葉する。
|
|
果実(正確にはイチジク状果という偽果の1種)が
|
ビワに似ていて食べられるが、
|
ビワに比べ不味であることから「イヌビワ」の名がある。
|
なお、
ビワはバラ科で、本種とは近縁関係にない。
|
万葉集に詠われている「ちちの実」とは、
|
「イヌビワ」のことと言われる。
|
|
|
『蜂との共生』
|
|
イヌビワの花序には、他の多くのイチジク属植物と同様に、
|
イチジクコバチ科の蜂「イヌビワコバチ
|
(体長1〜2mmほど)」が寄生する。
|
|
雄花序の奥側には雌花に似た「虫えい花」
|
(花柱が短い)があり、これに蜂が産卵する。
|
幼虫は「虫えい花」の子房が成熟して果実状になると
|
それを食べ、成虫になる。
|
初夏になると雌成虫は外に出るが、
|
雄成虫は花序の中で雌成虫と交尾するだけで一生を終える。
|
雌成虫は雄花序の出口付近にある雄花から花粉を受け、
|
この頃(初夏)に開花する雌花序に入った際には授粉させるが、
|
ここでは子孫を残せず、さらに雄花序に入ったものだけが産卵し、
|
翌年春にこれが幼虫になる。
|
|
コバチが花粉を運んできてくれる代わりに、
|
イヌビワはコバチに産卵場所(胚珠)を提供します。
』 |