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『 イネ科 : オヒシバ属。
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学名:「 Eleusine coracana 」。
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「チョウセンビエ」、「カラッピエ」、
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「コウボウビエ」などとも呼ばれる。
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穎果を穀物として食用にする作物である。
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名前にヒエがつくがヒエ属とは違う
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同じイネ科のオヒシバ属の作物になります。
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一年生草本で高さ60〜90cm。
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夏に茎の頂部に傘形状の花穂を出す。
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穂の分枝は7〜10cmくらいで多数の小穂を密につける。
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穎果(穀実)は小さく球形で、径1.5mmくらい、
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熟すると黄赤色となる。
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発芽や初期成育が早いこと、旱魃に強いこと、
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カルシウムやビタミンB群が
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豊富なこととなどが特長です。
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再生力が旺盛なので牧草としても活躍します。
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10年少し前までは、シコクビエは
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オヒシバが栽培化されたものだろう
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という説が一般的でした。
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しかしDNA解析技術によって調査したところ、
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アフリカで発見されたオヒシバ属の野生植物が
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起源であることが判明しました。
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紀元前1300年頃にはすでにインドで栽培されており、
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東アジアに伝わったと考えられています。
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古代からお酒の原料などに用いられる
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アワやシコクビエなどの穀物は
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比較的アミラーゼ活性が高い
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という共通点があるようです。
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日本ではお団子や粉餅として
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各地の山間部で食されていました。
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今では殆ど栽培されず流通もしていません。 』 |