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『 クワ科 : パンノキ属。
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学名:「 Artocarpus altilis 」。
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無核種は「タネナシパンノキ(英:Breadfruit tree)」、
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有核種は「タネパンノキ(英:Breadnut tree)」と呼ばれる。
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また「
パラミツ (ジャックフルーツ)
」は同属異種である。
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ポリネシア原産。
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木は高さ15mほど、最も高いと25m超に達し、
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分厚い葉は大きく7〜9裂の掌状。
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雌雄異花。
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葉の根元から細長い棒状の雄花と頭状の雌花が出る。
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葉が大きく、よく茂ることから、
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熱帯地方では日陰樹として公園や庭園、
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また街路樹として植えられる。
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幹から根まで含まれる樹脂は船の防水に用いる。
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葉はハワイアンキルトのデザインとしてよく用いられている。
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果実はパンの実、またはブレッドフルーツとも呼ばれ、
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黄色〜黄褐色で直径10〜30cm。
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枝先に2〜3個ずつ着生し、
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成木からは年間50〜200個が得られる。
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果肉にでんぷんを含み、蒸し焼きや丸焼き、
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あるいは薄切りにして焼いて食べられる。
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また火で乾かしてビスケット状にし、貯蔵する。
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味は甘みの少ないサツマイモのようである。
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なお、果肉を葉で包んで土に埋め、
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発酵させてから食用にする処理方法もある。
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これによって長期保存が可能となる。
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繁殖は種または分根により、定植後4〜8年で結実する。
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雄花よりわずかに遅れて開く雌花は偽花をなし、
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開花後の3日間のみ受粉する。
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受粉の媒介は主にオオコウモリが担い、
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栽培種は媒介者がなくても受粉する。
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実は花被がふくらんだ偽果で、
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果皮表面をおおう六角形の突起は
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1500〜2000点もの花の名残である。
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1シーズンに多いと200個超の実をつけるパンノキは、
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最も1本単位の収量が多い食用植物の1つである。
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