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『 アオイ科 :ワタ属 。 |
学名:「 Gossypium arboreum 」。
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ワタ属は、約40種の多年草からなる。 |
世界各地の熱帯または亜熱帯地域が原産。
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子房が発達して形成される朔果 (ball) の内部の
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種子表面からは白い綿毛が生じ、
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これを繊維として利用するため栽培される。
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この繊維は綿として利用される。 |
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栽培種には4大種と呼ばれる
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相互に異なる野生種に由来する栽培種の系統がある。
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これらは相互には交配できないとされる。 |
・オーストラリア野生綿( Gossypium sturtianum )
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・アジア綿( Gossypium arboreum )
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・アメリカ野生綿( Gossypium armourianum )
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・アメリカ栽培綿( Gossypium hirsutum )
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なお、栽培種としての名前には他にもあり、
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アジア地域の低い木(アジアメン)、
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毎年多くの枝をはわせるアメリカ高地の
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低木(リクチメン:陸地棉)、繊維の長いエジプトメンや
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カイトウメン(海島棉)などの種は、
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1900年ごろ、アメリカにもちこまれた
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エジプト種から生まれたものである。
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カイトウメンの種は、アメリカ北東部沿岸沖にある
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シー諸島の特殊な気候にあって繁茂し、
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またバルバドスなど西インド諸島に生育している。 |
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生育には高温(平均気温25℃程度)が必要。
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年降水量は1000〜1500mmを要する一方、
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開花期には乾燥が必要。
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春に播種し、2ヶ月程度で着蕾、開花する。
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開花40〜45日後に朔果が割れ、
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中の繊維質が出てきて収穫時期となる。
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紀元前2500年頃から、古代インダス地方(インド)で
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繊維作物として栽培されていた。
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昔は「腸」を”わた”と読み、
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衣類の中に綿毛を詰めることから、
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体の腸に見立てて「わた」という名になった。 』 |