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『 サトイモ科 :テンナンショウ属。
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学名:「 Arisaema limbatum 」。
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本州、四国の山野の林内に生える多年草。
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葉は2個つき、小葉は7〜11個あり、
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花期では葉柄は花柄より短い。
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花期は4〜5月。
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この仲間は区別が難しいが、仏炎苞と称する部分の
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口辺部が耳たぶ状に張り出しているので区別しやすい。
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また、この形態的特徴が
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「耳形テンナンショウ」の名の由来となっている。
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花は、サトイモ科に共通の特徴として、
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仏炎苞の中にある付属体の基部にあり、
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肉穂花序を構成している。
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テンナンショウ属は湿潤な熱帯や温帯に見られ、
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世界で約150種があり、
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日本では約30種ほどが見られる。
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ムサシアブミなど一部を除き、多くは雌雄異株であるが、
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栄養状態によって性転換することが知られている。
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球茎の細胞にはシュウ酸カルシウムの
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針状結晶などをもち有毒で、
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そのまま食べると口の中が痛くなって腫れあがるが、
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デンプンなどの栄養素を多く含む。
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球茎を漢方の生薬、「天南星」としても利用する。
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目立つ花色のムサシアブミやユキモチソウは
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山野草として栽培されることもある。
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「アムールテンナンショウ(アムール天南星)」
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サトイモ科 :テンナンショウ属。
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学名:「 Arisaema amurense 」。
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原産地は、中国の東北部・華北、
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朝鮮半島、ロシアの極東部である。
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日本に自生する近縁種には
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「ヒロハテンナンショウ(広葉天南星)」などがある。
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(最近、関係が薄いらしいとの研究が発表されている。)
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草丈は20〜40cmくらいである。
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根際から生える葉は2枚で、互い違いに生える(互生)。
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鳥足状に5つに深く裂ける。
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開花時期は5〜6月である。
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仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる
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花序を被う大形の苞)は緑色である。
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縦に白い筋が入る。
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花の後にできる実は液果(果皮が肉質で
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液汁が多い実)の集合果で赤く熟する。
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有毒植物だが、漢方では
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「虎掌(コショウ、葉の形に由来)」と
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呼ばれる生薬に用いられる。
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「ホソバテンナンショウ(細葉天南星)」
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サトイモ科 :テンナンショウ属。
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学名:「 Arisaema angustatum 」。
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関東〜近畿地方の太平洋側に分布。
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草丈40〜80cmの多年草。
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葉は普通2個つき互生、9〜19個の小葉からなる。
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小葉は披針形〜線状披針形。
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仏炎苞は緑色で、筒部は細く、長さ4〜16cm。
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口辺部はややや幅広く反り返る。
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花茎は長さ4〜15cm。
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付属体は細い棒状で白色、先は緑色。
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コウライテンナンショウに似るが、
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仏炎苞開口部が耳たぶ状に張り出す点、
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及び付属体がより細くなる点において異なる。
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「コウライテンナンショウ(高麗天南星)」
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サトイモ科 :テンナンショウ属。
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学名:「 Arisaema peninsulae 」。
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茎の高さは30〜80cm。
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雌雄異株。
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草姿は狭義のマムシグサに似る。
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葉は鳥足状の複葉。
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小葉は長楕円形で、7個以上ある。
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仏炎苞は安定して緑色で白条が目立ち、
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偽茎部も緑色〜緑灰色。
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仏炎苞の開口部はあまり張り出さず、
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全体に丸みを帯びる。
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付属体は棍棒状で緑白色。
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花序は葉よりも明らかに遅く展開する。
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テンナンショウ属の代表的な種として、
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・
ウラシマソウ
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・マムシグサ
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・マイヅルテンナンショウ
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・ミミガタテンナンショウ
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・
ムサシアブミ
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・
ユキモチソウ
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などがある。 』 |