ハナキリン(花麒麟)



「ハナキリン(花麒麟)」


温室からです。


「モクキリン(杢麒麟)」を追加しました。


名前が似ていますが、「ハナキリン」はトウダイグサ科、

「モクキリン」はサボテン科で全くの別種です。


両者とも同じようにトゲだらけですが、

サボテン科の仲間は、トゲの付け根に「刺座」という出っ張りがあります。

「刺座」は短い枝の名残。

そこに付くトゲは、枝につく葉が変化したもの、といわれています。


一方、ハナキリンの仲間(ユーフォルビア属)のトゲは、葉ではなく、

側枝や托葉(葉の付け根にある付属体)などが変化したものです。



「ハナキリン」の同属の「 ポインセチア」、「 ハツユキソウ」、

タカトウダイ」、「 ホルトソウ」、「 ノウルシ」はこちらから。





ハナキリン画像1

2011.02.20 「東京都薬用植物園」
ハナキリン

ハナキリン画像2

2011.02.20 「東京都薬用植物園」
ハナキリン



ハナキリン画像3

2011.05.06 「東京都薬用植物園」
ハナキリン
中心が花、赤いのは苞






モクキリン画像3

2020.11.16 「東京都薬用植物園」
モクキリン



モクキリン画像3

2020.11.16 「東京都薬用植物園」
モクキリン



モクキリン画像3

2020.10.28 「東京都薬用植物園」
知人から画像をいただきました
夕方咲いたそうです
一日花です



モクキリン画像3

2020.11.16 「東京都薬用植物園」
花後





【ネット検索から】

『 「ハナキリン」
トウダイグサ科 :トウダイグサ属 。
学名:「 Euphorbia milii 」。
マダカスカル原産の
半耐寒性常緑低木(多肉植物)。
鋭いとげと緑の葉をつけた多肉茎に、
可憐な紅赤色の花が咲く美しい植物です。

草丈は20cm〜1m。
葉腋から花柄を出し、4花がかたまって咲きます。
花のように見える部分は
「苞(ほう)」と呼ばれる
花の基部の葉が変化したもので
本当の花はその中心にありますが
あまり目立ちません。
葉は若い茎だけで、
古くなると落葉して棘ばかりになります。
この刺は、托葉の変化したものです。



「モクキリン(杢麒麟)」
サボテン科 :コノハサボテン(ペレスキア)属 。
学名:「 Pereskia aculeata 」。
アメリカ大陸原産の蔓性常緑樹。
「木の葉サボテン」と言われる、
原始的なサボテンの仲間です。
サボテン類が砂漠に馴化して葉を失い、
茎が水を貯えて多肉となる前の
初期のサボテンの原型であるという。

サボテンは化石にならないので証拠はありませんが。
できるだけ水分を蒸発させないよう
コノハサボテン、ウチワサボテン、ハシラサボテンの順に
進化してきたと考えられている。
まず水分を蒸散しやすい葉を刺に変え、
水分を貯留し易く多肉化し、
そしてさらに乾燥した地域では、
最も表面積の小さい球型にと形を変えていったとのこと。

他のサボテンの接ぎ木台となる。

蔓の長さ10mぐらいになる。
花は径4.5cmぐらいの一日花。
実にはトゲがあり、完熟果は生食できる。  』




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